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- 運転中にイヤホンを使っても大丈夫?
- イヤホンが理由で捕まった時の罰金はある?
- 運転中に電話がかかってきたときの対処法を教えて!
自動車の運転中にイヤホンを使用してもいいのか、疑問に思う人は多いです。運転中にイヤホンを使うと、さまざまなケースで安全運転義務違反となる可能性があります。

僕もイヤホンをした状態で車や自転車を運転している人を見ると、「危ないなぁ~」と思うことがしょっちゅうあります。
この記事では、運転中のイヤホン使用に関する法規制やリスク、対処法を解説します。結論から言うと、安全性という観点からイヤホンを使用した状態で車や自転車の運転をするのは控えるべきです。
この記事を読めば、運転中のイヤホンが危険な理由やBluetoothを使って安全に通話に出る方法がわかります。

目次を使って、気になる所から読みましょう!
運転中のイヤホン使用は違反になるのか

自動車の運転中にイヤホン使用が交通違反になるかは、一概にいえません。走っている都道府県や警察官の判断によるところが大きいです。
運転中のイヤホン使用は違反になるのか、以下の3パターンから解説します。
- 道路交通法では明確に禁止されていない
- 安全運転義務違反になる可能性がある
- 条例で明確に禁止されている都道府県がある
道路交通法では明確に禁止されていない
2025年11月現在、運転中のイヤホン使用について道路交通法上での言及はないため、装着しているだけでは違反になりません。しかし、イヤホンを使用すると周囲の音が聞こえにくくなり、安全運転を妨げるリスクがあります。イヤホンの使用が交通事故の原因であれば、安全運転義務に違反したと見なされます。
通話に関しても同様で、急な通話に対応する際は安全な場所に停車してください。安全運転に支障をきたす状況では、イヤホンの使用は控えるのが賢明です。
安全運転義務違反になる可能性がある

運転中のイヤホン使用は、道路交通法の「安全運転義務違反」となる可能性があります。イヤホンを使用して音楽視聴や通話を行うと、周囲の重要な音(※)を聞き逃すリスクが高まるからです。安全運転義務違反になると、罰金や罰則といったペナルティが科せられます。
※クラクションや緊急車両のサイレン、注意喚起といった掛け声など
- 安全運転義務とは?
- 道路交通法第70条に規定されている「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」という運転者が負うべき責任です。
安全運転義務違反と判断されるケース
- イヤホンを使っていたために、緊急車両のサイレンやクラクションを聞き逃した
- 通話に集中してしまい、前方不注意や運転操作ミスをして事故を起こした
- 周囲の状況確認が不十分で、歩行者や他の車両との接触事故を起こしてしまった
イヤホンを装着して運転していると、クラクションや緊急車両のサイレンが聞こえず、交通事故につながる可能性があります。周囲の状況を常に把握し、安全運転に集中するためにも、運転中のイヤホンの使用は控えましょう。
条例で明確に禁止されている都道府県がある

多くの都道府県では、運転中のイヤホン使用が都道府県条例によって明確に禁止されています。条例で禁止されているにもかかわらず無視してイヤホンを使用すると、罰金や罰則などのペナルティを科せられる可能性があります。運転する際は、都道府県の条例を確認してください。
東京都では「東京都道路交通規則」により、運転中のイヤホン使用が明確に禁止されています。違反した場合、5万円以下の過料が科せられるため、注意が必要です。
»東京都道路交通規則(外部サイト)
(5) 高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。ただし、難聴者が補聴器を使用する場合又は公共目的を遂行する者が当該目的のための指令を受信する場合にイヤホーン等を使用するときは、この限りでない。
条例は改正されるため、最新の情報を確認しましょう。基本的に運転中のイヤホン使用は控えるべきです。
自転車でも同様に、「安全運転義務違反」となる可能性がある

改正道路交通法により、2026年4月から自転車にも「交通反則通告制度(いわゆる「青切符」制度)」が適用されます。
» 自転車への交通反則通告制度(青切符)の導入(警察庁サイト)
- 「青切符」制度とは?
- 比較的軽微な交通違反をした際に、警察から交付される「交通反則告知書」(通称:青切符)に基づいて、反則金を支払うことで、刑事罰(罰金や前科)を回避できる仕組みのことです。

青切符制度は自動車免許保有の有無に関係なく、「16歳以上」が対象です。
▶こちらの動画では、2026年から変わる改正道路交通法の内容をわかりやすく解説しています。今回の自転車の青切符制度についても紹介しているので、ぜひご覧ください。
▶自転車を運転するときの注意点はこちらの記事で詳しく解説しています。
» 自転車でのイヤホン使用の法規制とは?
自転車運転中の罰則や罰金は強化されている

これまでは自転車が交通違反をしても、警察官による指導・警告か「赤切符」相当の刑事手続きに進むしかありませんでした。しかし、2026年4月からは、自転車の危険行為113項目に対して青切符制度が導入され、自転車の運転者も、違反内容に応じて反則金を支払うことで、より簡易な形で違反処理がされるようになります。
- 自転車の危険行為113項目の一部
- ・信号無視や一時不停止
・無灯火運転(※)や酒酔い運転
・運転中に携帯電話やスマホを操作すること
・ヘッドホン・イヤホン等の使用により、安全な運転に必要な音や声が聞こえない状態での運転
※夜間にライトをつけずに運転すること
自転車運転の罰則が強化されている理由
自転車運転に関する罰則が強化されている理由は以下のとおりです。
- 全交通事故の中でも、自転車事故が増加傾向にある
- 危険行動に起因した自転車事故が増えている
- 重大な事故につながる危険性
- 自転車側に法令違反があったケースでの死傷事故が多い
- 自転車は免許不要であるため、交通ルールや法律の知識が不十分なまま運転する人が多い
特に、スマホを操作しながら自転車を運転する「ながらスマホ」の割合が増えており、社会問題となっています。イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くことも同様です。安全運転に必要な音や声が聞こえない状態での運転は、自転車運転における代表的な「危険行為」にあたると捉えられ、罰則強化の大きな要因となっています。
- 運転中のイヤホンが原因となった自転車事故(2015年6月 千葉市)
- イヤホンを両耳につけて自転車を運転していた男子大学生が横断歩道(青信号)を渡っていた77歳の女性をはねて死亡させる事故が発生。男子大学生は重過失致死罪に問われ、禁錮2年6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決が言い渡された。
このように、スマホ操作でなくても、「イヤホンで周囲の音が聞こえない」という状態だと取り返しのつかない事故を起こす可能性があります。
自転車で違反した場合のペナルティ
| 違反行為の区分 | 主な違反行為の例 | 反則金 |
|---|---|---|
| 信号無視 | 信号の赤色灯を無視して進行 | 6,000円 |
| 一時不停止 | 一時停止(止まれ)の標識がある場所で停止しない | 5,000円 |
| 携帯電話使用の禁止 | 運転中に携帯電話・スマホを操作したり、通話・表示された画面を注視すること | 12,000円 |
| イヤホンをしながらの運転の禁止 傘を差しながらの運転の禁止 | 傘差し、ヘッドホン・イヤホン使用など | 5,000円 |
| 二人乗りの禁止 | 自転車で二人乗りすること | 3,000円 |
| 指定場所通行帯違反 | 指定された車線以外を通行(歩道など) | 5,000円 |
| 無灯火の禁止 | 夜間にライトをつけずに走行すること | 5,000円 |
| 遮断踏切立入り | 遮断機が降りようとしている踏切への立ち入り | 7,000円 |
| 飲酒運転 | 酒酔い運転 酒気帯び運転 | 5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金 3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金 |
| その他 | 一部の通行禁止違反など | 5,000円~ |
自転車運転でも、
- スマホを操作する
- イヤホンで音楽を聴く
- 傘やドリンクを持ちながら運転する
といった行為は危険です。
交通事故を起こした場合、罰金だけでなく上記の大学生のように刑事罰に問われる可能性もあります。自転車も車両に分類されるため、自転車を運転しているときのイヤホン使用は控えましょう。
▶自転車を運転するときの注意点はこちらの記事で詳しく解説しています。
» 自転車でのイヤホン使用の法規制とは?
運転中のイヤホン使用が危険性な理由

運転中のイヤホン使用が危険な理由は、以下の3点です
- 集中力が低下する
- 周囲の音に気づきにくくなる
- 車両や通行人の発見が遅れる
集中力が低下する
イヤホンをつけたまま運転すると集中力が低下し、運転の安全性が損なわれます。イヤホンからの音楽や音声により脳の情報処理能力が分散され、運転に重要な以下の音を見落とすリスクが高まります。
- 緊急車両のサイレン
- 他の車のクラクション
- 踏切の警報音
- 他の車両や歩行者が近づいてくる音
運転中は正確な操作や周囲への迅速な対応が求められるので、集中力を維持することが重要です。聴力を奪い集中力を損なうイヤホンの使用は、運転中は止めましょう。
周囲の音に気づきにくくなる

イヤホンを使用するとクラクションやサイレンなどの音が遮断され、周囲の状況がわかりにくくなります。歩行者や自転車が立てる小さな音も捉えにくくなり、緊急時の判断が遅れ重大な事故につながる危険性が高くなります。特に視界が悪い夜間は聴覚からの情報が重要です。音が遮断されることによる危険は大きいです。イヤホンを使用することにより音が遮断されるリスクを甘く見てはいけません。
夜間は人体車両事故の割合が、昼間と比較して約2.2倍高くなるデータがあります。夜間走行は危険度が高いので、慎重な運転を行う上でイヤホンの使用は止めるべきです。
»鳥取県・とりネット(外部サイト)
車両や通行人の発見が遅れる

運転中にイヤホンで音楽視聴や通話を行うと、注意が散漫になり車両や通行人の発見が遅れる可能性が高いです。夜間や雨天時は視界が悪くなるため歩行者に気づきにくく、イヤホンに気を取られると大変危険です。
自転車やオートバイなどの小さな乗り物は発する音が小さく、イヤホンをしていると接近に気づきにくいという問題もあります。事故の防止を重視するならば、運転中のイヤホン使用は避けましょう。
運転中のイヤホン使用が違反になるケース

以下の6つのケースで運転中のイヤホン使用が違反になるか解説します。結論から言うと、全てのケースでイヤホン使用が原因で安全運転義務違反となる可能性があります。運転中のイヤホン使用は控えるのが賢明です。
- 片耳でイヤホンを使っていた
- ワイヤレスイヤホンを使っていた
- マイク付きイヤホンで通話していた
- 小さな音量でイヤホンを使っていた
- 赤信号で停止中にイヤホンを使っていた
- 自転車に乗るときにイヤホンを使用していた
片耳でイヤホンを使っていた
片耳でイヤホンを使うと耳を完全にふさがないため、一見安全に思えます。しかし、たとえ片耳であっても集中力を損なわせ、事故につながるリスクが高まるため、運転中のイヤホン使用は危険です。都道府県によっては、片耳イヤホンでも両耳イヤホン同様に条例で禁止されています。
片耳であっても安全運転義務違反になる可能性があるため、イヤホンの使用は控えましょう。
ワイヤレスイヤホンを使っていた

ワイヤレスイヤホンに関しても、道路交通法による明確な規制はありません。ワイヤレスイヤホンであればケーブルが邪魔にならず、安全性に問題はなく思えます。しかし、ワイヤレス接続の場合、接続が不安定なことで集中を妨げられる可能性もあります。
ワイヤレスでも聴覚を阻害することに変わりなく、注意が散漫になり危険です。安全への配慮のため、運転中のワイヤレスイヤホンの使用は控えましょう。
マイク付きイヤホンで通話していた
マイク付きイヤホンを使い通話しながら運転するのは、集中力が低下する要因となり危険です。通話相手との会話に気を取られて注意が散漫になり、他の車両や歩行者に気づくのが遅れるリスクがあります。マイク付きイヤホンを使用したハンズフリー通話でも、安全運転義務違反と判断されるケースがあります。
通話が必要な場合、安全な場所に停車した後に行うのがベストです。また、高速道路での運転中など停車すると危険な場合は留守番電話を活用したり、車載スピーカーを活用しましょう。
小さな音量でイヤホンを使っていた
イヤホンを耳に装着すること自体が外部の音を遮断させるため、音が小さくとも運転中のイヤホン使用は危険です。万が一事故を起こした場合は音量に関係なく、使用自体が問題となる可能性が高くなります。
事故を起こさなくとも、外部からはイヤホン装着の有無しか判断できないため、取り締まりの対象となる可能性があります。ペナルティのリスクを減らすためにも、運転中のイヤホン装着は控えましょう。
赤信号で停止中にイヤホンを使っていた

赤信号で停止していたとしても、エンジンを切っていない状態では運転中と見なされます。イヤホンを使っていると、交通の流れや緊急車両の接近に気づきにくくなります。停止中でも安全確認の義務は生じるため、注意が必要です。
信号の切り替えに対する反応が遅れたり、発進時の運転操作を誤ったりすると重大な事故につながる可能性があります。停止中であったとしても、安全性の観点からイヤホン使用は避けるべきです。
自転車に乗るときにイヤホンを使用していた
自転車であっても、走行中のイヤホン使用は安全運転義務違反になります。自転車は自動車と比較して、けがのリスクが大きいので注意が必要です。事故の状況によっては、重大な死亡事故につながります。2025年10月現在、イヤホンを使用しながらの自転車の運転に対して、明確な罰則はありません。
しかし、こちらで説明したとおり、2026年4月から改正道路交通法により、自転車運転でも罰金や罰則といったペナルティが科せられるようになりました。
» 自転車運転における罰金などのペナルティとは?【2026年4月~スタート】
安全運転義務に違反しないために、運転中のイヤホンの使用は控えましょう。自転車は免許が不要で誰でも運転できますが、自身でルールや条例を把握し安全に走行しなくてはいけません。
▶自転車を運転するときの注意点はこちらの記事で詳しく解説しています。
» 自転車でのイヤホン使用の法規制とは?
運転中に電話がかかってきた場合の対処法

運転中に電話がかかってきた場合の対処法は以下のとおりです。
- 車を停止して、電話を掛け直す
- (イヤホン以外の)ハンズフリー機能を活用する
- 着信拒否や応答メッセージ・留守番電話を活用する
- 【自己責任】オープンイヤーイヤホンを使用する
- 【自己責任】音声アシスタントを活用する
特に最後の2つに関しては、「安全運転義務違反」と警察官に判断される可能性があります。使用する際には安全性などを慎重に検討した上、自己責任で使用してください。
車を停止して、電話を掛け直す

安全運転義務違反を避ける最も安全かつ確実な方法です。運転中に電話がかかってきたら、すぐに応答しようとせず、以下の行動を取りましょう。
- 安全な場所(駐車場やパーキングエリア、路肩の安全なスペースなど)に車を停止させる
- (路肩の場合)ハザードランプを点ける
- 安全を確保してから、電話をかけ直すか、通話を行う

運転中にスマホを操作することは危険です。スマホホルダーなどを活用しましょう
(イヤホン以外の)ハンズフリー機能を活用する

イヤホン以外のハンズフリー機能には以下のものがあります。
- 車載ハンズフリー機能
- 最近の多くの車には、スマートフォンのBluetoothと連携し、車のスピーカーとマイクで通話できる機能が標準搭載されています。
例)ハンドルのステアリングスイッチで電話に出る/電話を切るといった操作が可能 - 後付けハンズフリーキット
- もし車にその機能がなくても、サンバイザーに取り付けるタイプや、FMトランスミッターを兼ねたものなど、後付けできる機器も多く販売されています。

後付けできるハンズフリーキットには以下のものがあります。
スピーカータイプ
通話に特化した、小型のスピーカーとマイクが一体になったハンズフリーキットです。
- メリット
- ・設置が非常に簡単で、工事や配線が不要
・マイクが口元に近くなるため、相手にクリアな声を届けやすい(製品による)
・バッテリー内蔵モデルなら、シガーソケットを他の用途(スマホの充電など)に使える
- デメリット
- ・定期的に機器本体の充電が必要(バッテリー内蔵モデルの場合)
・車のスピーカーから出るタイプよりも音質や音量が劣る場合がある
FMトランスリミッタータイプ
スマホの音声を、FMラジオの電波で飛ばして通話するハンズフリーキットです。
- FMトランスリミッターの使い方
- FMトランスリミッターを車のシガーソケットに差し込む
- スマホとFMトランスリミッターをBluetoothで接続する
- FMトランスリミッターで指定したFM周波数(例: 88.0MHz)と車のFMラジオの周波数を合わせる
- メリット
- ・音声が(FMラジオ経由で)車のスピーカーから出力されるため、聞き取りやすい
・通話だけでなく、スマホ内の音楽も車のスピーカーで楽しめる
・USB充電ポートを備えている製品が多く、スマートフォンの充電も同時にできる
- デメリット
- ・マイク性能は製品差が激しい
・シガーソケット(=運転席から遠い足元など)にマイクが内蔵されていると、声を拾いにくいことがある
・他のラジオ局やノイズと混信し、音声が不安定になったり、雑音が入ったりすることがある
ハンズフリー機能は手を使わずに操作でき、耳もふさがないため、安全運転への影響を最小限に抑えられます。
着信拒否や応答メッセージ・留守番電話を活用する

「運転中は電話に出ない」と決めて、スマホ機能で制限を掛けるのも有効な方法です。
多くのスマホには「運転中モード」が搭載されています。運転中モードでは、着信を自動的に拒否し、「現在運転中です。後ほどかけ直します」といった定型文の応答メッセージを相手方に送信してくれます。
- iPhoneで「運転中モード」を設定する方法
- ➀「設定」アプリを開く
➁画面の中にある「集中モード」をタップする
③右上の「+(追加ボタン)」をタップする
④一覧の中から「運転」を選ぶ
⑤「集中モードをカスタマイズ」をタップする
【おすすめのカスタマイズ】
・起動タイミング:「自動」「車載Bluetoothに接続時」
・通知を許可する連絡先の設定:会社・家族・重要取引先など
運転モードや留守番電話サービスを活用し、安全な場所に停止してから内容を確認・返信するのが確実なリスク管理です。
【自己責任】オープンイヤーイヤホンを利用する

骨伝導や空気伝導イヤホンといった耳をふさがないオープンイヤーイヤホンは、周囲の音も聞こえる点でカナル型やインナーイヤー型イヤホンよりは安全性が高いとされています。
» 耳をふさがない骨伝導イヤホンのメリットとは?
- オープンイヤーイヤホンとは?
- 耳の穴を完全にふさがずに、音楽や音声を楽しめるイヤホン。
周囲の環境音を自然に聞き取れるため、ウォーキング中などの屋外での活動中も安全性が高まります。
家事や育児をしながらでも、音楽やオーディオブックを「ながら聴き」するのに最適な設計です。
しかし、オープンイヤーイヤホンが合法かどうかは、各都道府県の条例の解釈や、現場の警察官の判断に委ねられる部分が大きいです。「安全運転に必要な音が聞こえている」状態を証明するのは難しく、違反と判断されるリスクは常に伴います。利用する場合は、音量を最小限にするなど、細心の注意を払い、あくまで自己責任で検討する必要があります。
▶当サイトでは耳をふさがないオープンイヤーイヤホン(特に空気伝導イヤホン)を推奨しています。日常生活で耳をふさがずに音楽や動画を聴きたい場面などで活躍します。
» おすすめの空気伝導イヤホン19選
【自己責任】音声アシスタントを活用する

SiriやGoogleアシスタントといった音声アシスタントを使い、「電話に出て」と音声で操作する方法です。手を使わない点は便利ですが、誤認識によるストレスや、アシスタントと会話すること自体が、運転への集中力を大きく阻害するリスクがあります。

僕自身、Siriを使っていても「便利だけど、運転中は特に危険」と感じることが多いため、個人的には推奨しません。
オープンイヤーイヤホンと同様に、音声アシスタントの活用には細心の注意と自己責任が伴います。
【Q&A】「運転中のイヤホン使用」でよくある質問

運転中にイヤホンをしていたら捕まりますか?
運転中のイヤホンが「安全運転義務違反」と警察官に判断された場合、罰金や罰則といったペナルティを科せられる可能性があります。
運転中にイヤホンを禁止している都道府県は?
多くの都道府県では、運転中のイヤホン使用が都道府県条例によって明確に禁止されています。詳しくは各都道府県の条例を確認してください。
自転車ならイヤホンを使っても大丈夫ですよね?
いいえ、2026年4月から自転車運転中のイヤホン着用でも罰金を科せられるようになります。(16歳以上)
▶詳しくは以下の動画やこちらの記事内容をご覧ください。
片耳だけイヤホンを使うのは違反になる?
はい、片耳イヤホンでも「安全運転義務違反」と警察官に判断される可能性があります。
音量を下げてイヤホンを使えば違反にならない?
いいえ、音量の大きさに関わらず、イヤホンを装着して運転すること自体が危険なので控えてください。
バイク用のヘルメット型ヘッドセットは使ってもいい?
自転車やバイクの乗車中にヘルメット型のヘッドセットを使用することは、基本的に可能です。しかし、常に安全を最優先し、規制を守りつつヘルメット型のヘッドセットを利用してください。
運転中に仕事の電話がかかってくることが多い人はどうすればいいですか?
当サイトでは以下の5つの選択肢を提示しています。
- 車を停止して、電話を掛け直す
- ハンズフリー機能を活用する
- 着信拒否や応答メッセージ・留守番電話を活用する
- 【自己責任】オープンイヤーイヤホンを利用する
- 【自己責任】音声アシスタントを活用する
▶詳しくはこちらで解説した記事を読んでください。
運転中に音楽を聴きたい時にはどうすればいい?
カーステレオとスマホをBluetoothで繋いで、車のスピーカーから音楽を流すのがおすすめです。音楽を再生する際に便利なのが、音楽ストリーミングサービスのアプリです。以下のようなアプリを使うことで、膨大な曲目からプレイリストを作成して音楽を流せます。
- Spotify
- Apple Music
- Amazon Music Prime
- LINE MUSIC
- YouTube Music
▶Amazonプライム会員なら、Amazon Music Primeが無料で使い放題です。月額600円で多くの特典があるプライム会員の魅力は以下の記事で詳しく解説しています。
» 【月額600円】プライム会員のメリット・デメリットとは?
▶Bluetooth接続で悩んでいる人は以下の記事も参考にしてください。
» Bluetooth接続を安定させるコツとは?
まとめ|運転中に通話するならハンズフリーキットを推奨!オープンイヤーイヤホンは最終手段!

運転中のイヤホン使用は道路交通法では明確に禁止されていませんが、ほとんどの都道府県では条例で禁止されています。「安全運転義務違反」と警察官に判断された場合、罰金や罰則といったペナルティが科せられます。
- 片耳イヤホン
- 音量を下げた状態での使用
- オープンイヤーイヤホン
であっても違反となる可能性があるため、運転中のイヤホン使用は原則として控えましょう。

どうしても運転中に通話をする必要があるなら、以下の対処法がおすすめです。
- 車を停止して、電話を掛け直す
- (イヤホン以外の)ハンズフリー機能を活用する
- 着信拒否や応答メッセージ・留守番電話を活用する
上記の対処法の中でも、運転を継続しながら安全に通話できるのが後付けできるハンズフリーキットです。市販のハンズフリーキットを利用すれば、イヤホン着用に当たらないため、道路交通法上の問題はありません。
自動車、原動機付自転車又は自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る。第百十八条第一項第四号において「無線通話装置」という。)を通話(傷病者の救護又は公共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急やむを得ずに行うものを除く。同号において同じ。)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(道路運送車両法第四十一条第一項第十六号若しくは第十七号又は第四十四条第十一号に規定する装置であるものを除く。第百十八条第一項第四号において同じ。)に表示された画像を注視しないこと。
引用:道路交通法 第七十一条 五の五(https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105#Mp-Ch_4-Se_1)
ただし、ハンズフリーキットを利用する場合でも安全運転を心がけることが重要です。クラクションやサイレンなどの警報音が確実に聞こえるよう、以下のポイントに注意しましょう。
- 使用時には都道府県条例や交通ルールを守る
- 大音量では使用しない
- よそ見をしたり、会話の内容に集中しない
- 通話が長くなりそうなら、車を停止・安全対策を講じた上で通話する
▶後付けできるハンズフリーキットのおすすめはこちらです。汎用性とマイク性能が高いスピーカータイプを選びました。
もしあなたが、上記のリスクを承知の上でもイヤホンを利用したいのであれば、オープンイヤーイヤホンも「自己責任」の選択肢として検討してください。
- オープンイヤーイヤホンとは?
- 耳の穴を完全にふさがずに、音楽や音声を楽しめるイヤホン。
周囲の環境音を自然に聞き取れるため、ウォーキング中などの屋外での活動中も安全性が高まります。
家事や育児をしながらでも、音楽やオーディオブックを「ながら聴き」するのに最適な設計です。
▶オープンイヤーイヤホンのメリット・デメリットは以下の記事で詳しく解説しています。
» オープンイヤーイヤホンのメリット・デメリットを徹底解説!
▶僕が利用している骨伝導ヘッドセットはこちらです。使用感をまとめたので、検討する際の参考にしてください。
» 【レビュー】骨伝導ヘッドセット「Shokz OPENCOMM2」の使用感とは?

分からないことがあれば、この記事のコメントで教えてくださいね!!
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今後もオーディオブックやオープンイヤーイヤホンなど「ながら聴き」に役立つ情報を発信していきますので、また「ながら聴きガイド」で検索してくださいね!
